わたしは、パリになぜ、行きたかったのか?
そんじょそこらの、おねえちゃん、おばちゃんと、なんら変わることなく、
いや、もっと低いレベルで、
だってえ・・・パリって、さー、なんか、カッコイイやん
と、思ったかどうか・・・
じつは、そうではない。
わたしは、一人旅をしたかった。
なぜだか、今までを振り返ると、自分のちっちゃな人生の節目節目に、一人旅をしている。
これは、計画を立てたわけでもなんでもなく、偶然なのが、わたしの、いい加減なところだが。
偶然とはいいつつ、本人にあまり自覚がないだけで、やはり、因果関係はある。
いつも、なんでも依存性の高いわたしは、何十回と海外に行っていたとしても、
飛行機の乗り方ひとつ、知らなかった。
いつも、同行者の上着の裾を背後から、ちょこんとつまんで、うしろをついて行くだけ。
一人では、一生、行けない、と思っていたが、べつにそれでも問題はなかった。
それでも、よかったのか・・・?
そうでも、なかったようだ。
もうひとつ前の、一人旅は、もう20年以上前になるが、一人で飛行機に乗った。
が、出発で、まず、手続きの仕方を知らず、飛行機に乗り遅れそうになり、
乗り換え地点で、これまた乗り換え飛行機に乗り遅れそうになり
(緊急措置として、ミニカーで、飛行機が停まっているところまで航空会社スタッフに連れて行ってもらった
・・・ああ、親切。でも、冷や汗は、滝のようだった。
乗り遅れた場合の危機管理は、ゼロ。
誰に何をどうしたらいいのか、さっぱりわからなかった。
現地空港に迎えに来てくれる人に会えなかったら、そこで、オシマイ、強制終了)
そこまで、知らないまんま、海外に出るってことが、驚異的である、と、今さらながら自負したりする。
英語も、ひどい。
フランス語なんぞ、ボンジュールと、シルブ・プレ、だけ。
あ、その、定期的に押し寄せる、一人旅願望の波は、なんだかよくわからないけれど、
内から出るなにかに、踊らされて、操られて、じであって、
自分では、よくわからない。
ミーハーが、年をとって、ミーハーの上に、違う色の何かを塗ったくっているだけで、
本性は、ミーハーだろう。
パリを選んだのは、徒歩で、移動できそうだったから。
時間が余り余っても、どうにか一人遊びできそうだったから。
短距離電車(地下鉄)も使いこなせたら、どうにかなりそうだったから。
行く前に、日本で日本企業にも勤めていたことのある、パリ生まれ、パリ育ち、パリ在住の、
パリジャン、オススメの、本を買って読んだ。
「パリのルール」だったかなあ?(タイトル、間違ってたらごめんなさい)
けっこう、文字数は少ないが、濃かった。
それよりも、シンコ弟の書くフランス事情、とても面白くて、ニッタニタだ。
シンコ弟、そっちの方面で、本が書けるかも?
楽しみが増えた。